熊本で幸せを見つけて40年むつみ会では1088組の幸せなカップルが誕生しました。
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むつみ会

九州新幹線開通、そんなに浮かれて大丈夫?その2

昭和30年前後頃は佐賀や熊本から東京まで1200キロを蒸気機関車で24時間以上かかった。現在地球の裏側まで2万キロをジャンボジェットでその半分位の所要時間で行けるから、わずか半世紀でよくもこんなに変わったものである。

鉄道がなかった江戸時代は、街道を徒歩で移動し、東京(江戸)まで何カ月もかかった。奈良平安朝初期、あの万葉歌人、山上憶良が赴任地の福岡の太宰府で、故郷奈良の都への望郷の思いを詠んだ「やまとは国のまほろば、たたなずく青垣、山ごもれるやまとしうるわし」の頃は街道もなかった。道なき道を辿るか、船で行くか。

ものすごいスピードアップだ。アインシュタインは時間は相対的(一定でなく、短くなったり長くなったりする)といったが、距離も相対的だ。距離が短縮された、ということは結局地球という空間の広さが小さくなったともいえる。約5億平方キロという広大な地球面積は何のためにかくも広大だったのか?スピードアップとは何か?面積の広さを無意味化する作業だ。なぜわざわざ狭くする必要があるのか。広い方がいいのか?狭い方がいいのか?大か小か?なんて・・・思わないのかナ。

利便性や経済効率という物差しで見れば新幹線開通はめでたい話だが、そのかわり山上憶良の望郷の歌は生まれなかったのは確かだ。私の幼児期、つまり昭和30年前後は乗り物に乗る機会そのものが少なかった。
だから乗り物に乗っている時間、移動の過程そのものが大変大変魅力的だった。知らない風景が窓外を飛んでゆき、知らない街に着くという非日常性に、何物にも代えがたい値打ちがあったし、何ともいえないワクワク感があったのだ。
熊本から福岡まで所要時間30分というと、乗ったと思ったらもう降りる支度をしなければならない。昭和30年前後の子供たちの気持ちを代弁すれば「そんなのまっぴらゴメンだよ」。また現在の多忙なサラリーマンの気持ちを代弁すれば 「出張の貴重な移動時間、あの楽しい読書や昼寝やぼんやり旅を満喫する、会社公認の暇なひとときをどうか奪わないでくださいナ。」



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