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むつみ会

九州新幹線開通、そんなに浮かれて大丈夫?その4

九州新幹線開設の陰で市場経済の力がうごめいている。そして市場経済の背景にあるのは市場経済の論理だ。市場経済(または資本主義)の論理とは何か?それはお金儲け一直線、つまり目的(またはコンセプト)をピンポイント化することだ。目的はもちろんお金儲けつまり利潤(正確には利潤の最大化)で、人も組織も手段、道具となって、目的達成に向けてまい進する。やがてその1点のために社会全体が存在するようになる。

今世界の隅から隅までただひたすらお金儲けという、たった一つの目的のため、たった一つの価値観で動いている。これを経済のための経済、経済至上主義、GDP信仰という。世界の全て、国や企業は言うに及ばず、諸団体、学校、地域社会、家庭、学問、芸術、宗教、人の生死と意識、地球上のありとあらゆる生命、それからあろうことか宇宙の、恒星のエネルギーである原子力までが、お金儲けというピンポイント(点)の異様で矮小な歪んだ枠組みの中に閉じ込められている。

30数年前、バングラデイッシュでムハマド・ユヌスさんがグラミン銀行を立ち上げた。米国留学で経済学を修め母国の大学の教壇に立っていたユヌスさんは、深い無力感にさいなまれていた。母国を覆うどうしようもない貧困に対して、自分が学び、教えている経済学は何の役にも立たない。いや役に立たないどころかむしろ、貪るものはさらに貪り、貪られるものはさらに貪られる、底なし沼のような貧困に人々を追い詰める手助けをしている。

銀行は雨の日は知らんふりで、晴れの日に傘を差し出す。貧乏人に厳しくお金持ちに甘い。なぜならそちらのほうが儲けになるからだ。ユヌス教授はその逆を考えた。より貧しい人に優先的に融資し、生計を支える手助けをする。食べられない人には食べられるように、家がない人には家に住めるように、字が読めない人には字が読めるように、小学校しか出ていない人には高等学校に行けるように・・・マイクロクレジット(無担保、無保証の貧しい人向けの小口金融)、ソーシャルビジネス(従来の経済のシステムを改廃し、社会の福祉の向上に寄与するビジネス)の誕生である。

グラミン銀行は瞬く間に大きくなり、今バングラデイッシュだけで数百万の貧しい人々がマイクロクレジットの恩恵にあずかっている。十年後には世界中の数億の人々を貧困から救い、貧困のない世界をつくろうという計画を立てていた矢先、ナンとユヌスさんが国の命令でグラミン銀行から追放されたのだ。今年2011年2月のことである。
首相がユヌスさんの国民的人気を怖れてのことと言われているが、もっと裏の事情があるかもしれない。


Noda sigeharu

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